売上高経常利益率とは|経営状況分析の指標④の評点アップ対策

売上高経常利益率とは

売上高経常利益率とは、経常利益を売上高で割って求められる割合です。

経常利益とは、企業の本業である営業活動によって得られる利益(売上総利益=粗利)と、本業以外に毎年発生する経常的な損益を合計したものです。

売上高に占める経常利益の割合を示す指標で、企業がどれだけ効率的に収益をあげているかという収益性・効率性を測るものです。

売上高経常利益率が高ければ高いほど企業が効率的に収益をあげられていることを意味します。

売上高経常利益率の算出方法

売上高経常利益率は、次の計算式によって求めます。

売上高経常利益率の計算式
売上高経常利益率(%) = 経常利益 ÷ 売上高 × 100

  • 経常利益の額は、審査対象事業年度における経常利益の額です。個人事業主の場合は事業主利益の額です。
  • 売上高とは、審査対象事業年度における完成工事高と兼業事業売上高の合計額です。

売上高経常利益率と経営状況分析との関係

経営状況分析の指標記号寄与度上限値下限値
売上高経常利益率x45.7%5.1%-8.5%

売上高経常利益率とは、企業の収益性を示す指標で、経営状況分析の収益性・効率性指標のうちの1つです。

売上高経常利益率は上限値が5.1%、下限値が-8.5%とされ、数値が大きければ大きいほど売上高に占める経常利益の割合が高い=利益率が高いということになり、評点は高くなります。

売上高経常利益率の評点アップ対策とは

売上高経常利益率は、経常利益÷売上高という式によって求めます。

経常利益は、次のように売上高から売上原価や販売管理費、営業外費用を引いて求めます。

経常利益の計算式
経常利益 = 売上高-売上原価-販売管理費+営業外収益-営業外費用

 

売上高に占める経常利益の割合を高くすることが、評点を高めるために必要となります。

具体的には、以下のような対策が考えられます。

  1. 売上高を増やす
  2. 売上原価(完成工事原価)の割合を低くする
  3. 販売管理費を少なくする
  4. 営業外費用を少なくする