小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネスモデル枠】公募要領(第11版)の変更点など
2021年9月16日に令和2年度第3次補正予算 小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネスモデル枠】の公募要領第11版が公表されています。
第10版からの大きな変更点と、低感染リスク型ビジネスモデル枠の概要についてお伝えします。
目次
暫定GビスIDプライムアカウントの使用ができなくなりました
小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネス枠】の申請は電子申請に限られています。この電子申請をするためには、アカウント(GビズIDプライムアカウント)が必要とされています。
これまでの応募回では、申請までにGビズIDプライムアカウント(通常ID)の発行が間に合わなければ、即日発行ができる暫定GビズIDプライムアカウント(暫定ID)を代用して電子申請をおこなうことができました。
ところが、第4回締切分からは暫定IDでの申請ができないことになりました(表紙、p.14)。
公募開始から一定期間を経過したので周知が図られたこと、現時点で通常IDの発行に1週間程度しかかからないことが理由のようです。
もっとも、通常IDの発行まで1週間で完了するかどうかは確かではなく、通常IDの発行にはある程度の準備も必要なため、余裕をもって取得しておくことをおすすめします。
第4回締切分のスケジュールについて
第4回受付締切分の申請受付締切日時は、2021年11月10日(水)17時までとされています。
採択案件の公表は現時点で未定ですが、第1回、第2回のスケジュールからは1月10日頃と予想されます。
受付締切日は申請が殺到することによりサーバーダウン等、不足の事態が心配されますし、添付書類の不備の可能性もあるので、少なくとも前日には申請を終わらせるようにしたいところです。
補助事業実施期間は、交付決定日から2022年8月31日までとされています。この期間内に、補助事業の対象経費について発注、納品、支払いを終える必要があります(ただし、低感染リスク型ビジネス枠では2021年1月8日以降に発注・納品・支払い・使用がおこなわれた経費について遡及適用が可能です)。
ちなみに、第5回、第6回の受付締切日時は以下のとおりです。
- 第5回 2022年1月12日(水)17時まで
- 第6回 2022年3月9日(水) 17時まで
目的、補助上限額、補助率などの概要
補助事業の目的
小規模事業者持続化補助金【低感染リスク型ビジネスモデル枠】の補助事業の目的は、「小規模事業者が経営計画及び補助事業計画を作成して取り組む、感染拡大防止のための対人接触機会の減少と事業継続を両立させるポストコロナを踏まえた新たなビジネスやサービス、生産プロセスの導入等に関する取組を支援する」ことにあります(p.1)。
別のページでは、「新型コロナウイルス感染症拡大防止と事業継続を両立させるための対人接触機会の減少に資する前向きな投資を行い、ポストコロナを踏まえた新たなビジネスやサービス、生産プロセスの導入等の取組を支援するため、それに要する経費の一部を補助するもの」とされています(p.4)。
ウェブ上での販路拡大、通信販売事業、オンライン面談・接客、テイクアウト・デリバリー事業への参入などが該当します。
補助上限額、補助率
補助上限額は100万円、補助率は3/4とされています。
補助対象経費のうち感染防止対策費については、補助金総額の1/4(最大25万円)が上限となります。緊急事態措置に伴う特別措置を適用する事業者は1/2(最大50万円)が上限となります。
これらは補助上限額100万円の範囲内で認められるものであり、100万円に上乗せして認められるものではないことにご注意ください。
なお感染防止対策費のみを補助対象経費として申請することはできません。
小規模事業者持続化補助金(一般型)との比較
以下、小規模事業者持続化補助金の一般型、低感染リスク型ビジネスモデル枠の比較表です。
一般型 | 低感染リスク型ビジネスモデル枠 | |
補助上限 | 50万円 | 100万円 |
補助率 | 2/3 | 3/4 |
感染症対策費 | 対象外 | 補助対象経費 |
遡及適用 | なし | あり |