分籍とは?分籍による新戸籍の編製について

 

「分籍」という言葉をきいたことはあるでしょうか?

一般的に、あまり馴染みのない言葉だと思います。

 

こちらの記事では、「分籍」に関する説明と、分籍に関連するものとして、戦前の「分家」という制度についてご紹介しています。

 

分籍とは

 

分籍とは、「もともと親の戸籍に入っている子どもが自らの意思で自分の戸籍を編成して、親の戸籍から抜けること」をいいます。

 

分籍は、成年者であれば、自分の意思で届け出ることにより自由におこなうことができます。

分籍をする理由は人それぞれですが、就職を機に経済的にも心理的にも親から独立したい、または、親との仲があまりうまくいってないので戸籍を別にしたい、といった心理的な理由によるものが多いと思います。

 

もっとも、たとえこのような理由から分籍をしたとしても、分籍により親子関係がなくなるというものではありません。

 

分家とは

 

分籍と似ている制度として、戦前には「分家」という制度がありました。

 

古い戸籍法のもとでは「家督相続」という制度がとられていて、家督を継いだ者が財産を相続することになっていました。

この時代では、長男が家督を継ぐことが一般的でした。

 

古い制度のもとでは、次男も長男の戸籍に入っていて、結婚してもそのまま同じ戸籍にとどまてっていることも多くありました。

現在の戸籍では「夫婦とその子ども」が1つの単位となっていますが、戦前の戸籍では「家」が1つの単位となっていたのです。

 

もっとも、戦前の戸籍制度のもとでも、婚姻を機に新たな「家=戸籍」が作られることもありました。

これが「分家」といわれるものです。

「分家」には戸主の許可が必要とされていて、「家」が中心であったり、家長の権限が強いという当時の思想や制度の背景が伺えますね。