自己資本比率とは|経営状況分析の指標⑥の評点アップ対策

自己資本比率とは

自己資本比率とは、企業の財務状態の健全性を示す指標で、自己資本(純資産)を総資本(負債と自己資本との合計)で割ることにより求めます。

企業の活動資金が返済不要な純資産(=自己資本)だけで調達されていれば、企業の資金繰りが圧迫されることがないので、負債と純資産との合計(=総資本)に占める純資産(=自己資本)の割合が高ければ高いほど、企業の財務状況は健全であることになります。

自己資本比率の計算式

自己資本比率の計算式
自己資本比率(%) = 自己資本 ÷ 総資本 × 100
  • 分子となる自己資本とは、基準決算における自己資本の額=純資産合計です。
  • 分母となる総資本とは、基準決算における総資本の額=負債純資産合計額です。

自己資本比率と経営状況分析との関係

経営状況分析の指標記号寄与度上限値下限値
自己資本比率x614.6%68.5%-68.6%

 

経営状況分析との関係では、寄与度が14.6%とされており経営状況分析における8つの指標のうち3番目に高い指標です。

上限値が68.5%、下限値が-68.6%とされています。

自己資本比率が高ければ高いほど、企業の活動資金が自己資本だけで調達されている割合が高く、企業の財務状況は健全であるといえます。

自己資本比率がマイナスになると企業の支払い能力は乏しく、外部からの借入に頼らなければ資金繰りが回らなくなってしまいます。

自己資本比率がマイナスということは債務超過状態を意味し、このような経営状況の企業は貸付を受けることが難しくなるため、いつ倒産するか分からない状態でといえます。

経営状況分析との関係だけではなく中長期的な経営という視点においても、自己資本比率を指標として経営をおこなうことが必要となります。

自己資本比率の評点アップ対策

自己資本比率は、自己資本(純資産)を総資本(=総資産、負債と純資産との合計)で割ることにより求めます。

自己資本比率は高ければ高いほど評点は高くなりますので、①自己資本=分子を増やすこと、②総資本=分母を減らすことが評点アップ対策につながります。